なぜ転職しても「めんどくさい」は消えないのか

このブログでは、実際に使ったものや体験したことをもとに書いています。アフィリエイト広告を含む記事があります。

こなな

こんにちは。こななです!転職しても消えなかった「めんどくさい」と、その正体について書きました。

この記事は筆者の転職体験をもとに、関連する心理学の考え方を参考にしながら整理したものです。
医療・臨床の診断や個別の助言を目的としたものではありません。

転職したら、もう少し楽になれると思っていた。

今の職場が合わない、仕事内容がどうしても合わない。
そういう「めんどくさい」を全部、今いる環境のせいにしていた時期がありました。

転職すれば変わる。
そう信じて動いて、実際に転職もした。
でも変わらなかったものがあって、少し拍子抜けしたんです。

転職しても「めんどくさい」はなくなりませんでした。
ただそのおかげで、めんどくさいの正体が環境ではなく自分の側にあると気づけた。
今はそう思っています。


目次

転職して気づいた、変わったことと変わらなかったこと

1社目でも、少し予兆はあった気がします。
マルチタスクが重なったとき、架電対応が続いたとき。
対処法を少しずつ身につけながらやっていけていたから、「自分の課題」として飲み込んでいました。

2社目になって、慣れない土地での一人暮らしも重なって、しんどさが倍になった時期がありました。
環境要因が大きかったと思っています。
でも同時に、組織からうまく距離を取れない感覚も出てきていて。
前職で感じていたしんどさに、より敏感になっていました。

3社目は、通勤が遠い職場でした。
SaaS系の会社でオンボーディング担当として入ったんですが、途中から架電業務も増えてきたんです。
対応が完了していないクライアントの架電リストが自分の担当として割り振られ、週一回、最大20件ほど電話をかける仕事が発生して。

こなしているうちに、「あ、これ1社目でも苦手だったやつだ」と思ったんです。

職場が変わっても、対人業務が重なると消耗するパターンは変わっていなかった。
長時間通勤がこんなに体に来るとは、このときに初めて気づきました。


なぜ転職しても同じになるのか

架電だけじゃなくて、評価の目が気になりすぎて他人軸になるパターンも、職場が変わるたびに出てきていた気がします。

1社目でも、2社目でも、3社目でも。
環境を変えているのに、しんどくなる場面が毎回似ていて。

この体験を振り返っていたとき、心理学に「ヘドニック適応」という考え方があると知りました。

アメリカの心理学者フィリップ・ブリックマンとドナルド・キャンベルが1971年に提唱した概念で、「人は環境が大きく変わっても、時間が経つと感情の基準点に戻っていく傾向がある」というものです。

転職直後は変化に刺激があって良く感じても、慣れてくると元の感覚に近づいていく——自分の体験を振り返ったとき、これが一つの説明になるかもしれないと感じました。

ただしこれはあくまで「一つの補助線」です。
新しい職場では仕事内容・人間関係・業務量など条件が変わるため個人差は大きく、転職で状況が改善するケースも当然あります。
以下は筆者自身の体験をもとにした整理であり、心理学の理論は理解を助けるための参考として扱っています。


「めんどくさい」を仮に2種類に分けて考えてみた

自分の職歴を振り返ったとき、「環境が変わって改善されたもの」と「どこへ行っても出てくるもの」がわかれてきました。

2社目のとき、慣れない土地での一人暮らしが重なったことで、仕事のしんどさが倍になっていた。
これは環境的な要因が大きかったと思っています。
転職と引越しで状況は変わった。

でも、架電や「人前でリーダーシップを発揮する場面」「マルチタスクが重なりすぎたとき」のしんどさは、どこへ行っても出てきていた。
3社目で「長時間通勤がこんなに負荷になるのか」と気づいたように、場所を変えてはじめてわかった自分の特性もあって。

そこから、自分の「めんどくさい」をおおまかに仮分けするようになりました。

環境条件から来るもの
人間関係や仕事内容、職場の雰囲気など、外の条件が主な原因になっているもの。
転職や異動で変えられる可能性がある。

自分の特性に近いもの
自分の反応パターン・消耗しやすい場面・価値観とのズレから来るもの。
場所を変えても、一緒についてくる。

これは診断ではなく、あくまで自分の経験を言語化するための仮説です。
実際には疲労や新しい環境への適応負荷が混ざっていることも多いので、「自己理解のための暫定ラベル」くらいに扱うのが無難だと思っています。


転職より先にやっておきたかったこと

4社目を選ぶとき、直感だけで決めたわけじゃなくて。
ノートに書きながら、少しきちんと整理してみたんです。

前職からの改善点は何か。
また同じことが起こりそうか。
起きたとして、どこまでなら耐えられそうか。
新しい職場では何が発生しそうか。
それを一つひとつ推測してみました。

そのとき気づいたのが、「仕事で全部を満たそうとしなくていい」ということでした。

1社目の会社でクリエイティブな仕事をしていた頃は、充実感は高かった。
でも、組織にいる以上、外的な要因に振り回されることがどうしても起きてきて、自分ではコントロールできないしんどさが積み上がっていった。

思い出したのが、大学時代のバイトと学業のバランスでした。
バイトは合わなければ変える、続けられそうなら続ける。
でも本当に力を注ぐのは学業の方。
その二軸の構造のとき、一番バランスがよかった。
成績が上がって、時間を忘れて勉強に没頭していた。
そういう時期があって。

コツコツ系のデスクワークを本業にしながら、組織から程よい距離を置く。
仕事で満たされない部分は、別の軸で探求する。
この構造が、自分にとっての「ちょうどいい」に近いんじゃないかと思えてきたんです。

これが万人に効く方法だとは思っていないけれど、自分の消耗ポイントを把握するための手がかりにはなった。
そういうつもりで読んでほしいのですが、試してみることとしては2つあります。

① 自分の消耗パターンを先に観察しておく

「どんな場面でしんどくなるか」を書き出してみる。
架電なのか、マルチタスクなのか、評価の目が気になる場面なのか。
転職活動の前にある程度把握しておけると、求人を見るときの基準が変わります。

② 「許容できるめんどくさい」と「許容できないめんどくさい」を言語化しておく

めんどくさいをゼロにしようとすると、どこへ行っても行き詰まります。
「この種のしんどさなら受け入れられる」という線引きを、転職活動の前に言葉にしておくと、判断基準が少し変わるかもしれない。

転職を決めた経緯と判断のプロセスはこちら → 転職のタイミング、どう判断したか
自己理解ツールを試してみた話 → 転職活動で年収より大事なものに気づいた


まとめ

  • 転職しても「めんどくさい」がなくならなかった
  • 心理学では、環境が変わっても人は元の感情の基準点に戻る傾向があるとされている(ヘドニック適応・Brickman & Campbell 1971)
  • 「めんどくさい」を「環境条件から来るもの」と「自分の特性に近いもの」に仮分けしてみると、整理しやすかった
  • 「仕事で全部を満たそうとしない」という視点が、転職先の選び方を変えた
  • 転職より先に、自分の消耗パターンと「許容できる範囲」を言語化しておくことが、遠回りに見えて近道だったかもしれない

「仕事辞めたい」と検索して、転職すれば変わるかと思っている人に、届いたらうれしいです。

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この記事を書いた人

会社員をしながら副業(ブログ・Kindle出版)と生活設計に取り組む、20代後半。転職4社・休職・短期離職を経て「削られやすい環境の条件」を言語化してきた。今はブログ30記事・Kindle1冊を積み上げながら、組織に依存しない暮らしを少しずつ設計中。

▶ プロフィールを読む → https://www.konana-log.com/profile/
📖 Kindle「やりたいことが言えなかった」→ amazon.co.jp/dp/B0GX2R4SJP

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